無線LAN中継機 WEX-1166DHP で家のWiFi環境を改善

わが家は、普通の3LDKのマンション(玄関の横に部屋AとB、リビング側に部屋C)です。

無線LANの親機は、部屋Aのリビングに近い位置に設置しているのですが、リビングの一番奥の方や部屋Cでは電波が弱くなり無線LANがつながりづらい時がありました。

またマンションという集合住宅の特性なのか、突然無線LANのつながりが悪くなることがありました。周囲の家の電波と干渉したり、上下階などで電子レンジを使ったりなどの影響があるのでしょうか。

そこで無線LANの中継器を導入してみました。BUFFALO の WEX-1166DHP です。

 

無線LAN中継機とは

無線LANは便利ですが、無線の特性として親機からの距離が遠くなると電波が弱くなります。

電波の強さは、距離の2乗に反比例します。(一応理系だったので、昔習いました)
なので、親機からの距離が1mのところと比較すると電波の強さは、

距離が2mのところでは4分の1に
距離が4mのところでは16分の1に

と、距離がのびると電波は急激に弱くなっていくことになります。

距離がのびると電波が弱くなるといっても、通常の広さの家であれば、よっぽどのことでなければ、無線LANの電波が届かないということはないと思います。
わが家でも無線LAN親機から、つながりが悪い部屋Cの奥までの直線距離はせいぜい10mちょっとくらいです。

ただ、電波のもう一つの特性として、障害物に弱い、ということもあります。ふすま1枚でも影響を受けます。
電波は周波数が高いほど障害物の影響を受けやすいので、無線LANだと5GHzは2.4GHzと比較して障害物があると電波が届きにくくなります。

2.4GHz帯域はいろいろな製品で使用している帯域なので、混雑して不安定になりやすい特徴があります。特に電子レンジは同じ帯域で高出力なので影響が大きいです。
わが家でも親機とリビングの間にあるキッチンで電子レンジを使うと、リビングでは2.4GHzはほぼ通信不能でした。

なお、突然2.4GHzとか5GHzなどの用語が出てきましたが、無線LANで使っている電波の周波数の帯域です。2.4GHzは昔から使っている帯域で、5GHzは新しく使えるようになった帯域です。
5GHzの方が速いのですが、デメリットもあります。まとめると下図のようになります。

 

2.4GHz 5GHz
速度 遅め 300Mbps(理論値) 速い ギガbpsの製品も
通信距離 長い 短い
障害物 強い 弱い
混雑具合 混雑している 空いている

 

こういった理由により、家の中で無線LANの電波が届かない、電波が弱い場所が出てきますが、それを解決するのが無線LAN中継機です。
無線LAN中継器を設置することにより、親機の無線LANの電波を中継ぎして、無線LANのエリアを広げることができます。

 

BUFFALO WEX-1166DHP

見た目

WEX-1166DHP

壁のコンセントに直挿しします。
コンセントに挿すには少し大きいですが、上側のコンセントは使えますし、あまり気にはなりません。

 

主なスペック

・IEEE802.11ac (5GHz) の通信速度は866Mbps(理論値)と、現状の無線LAN中継機では最速

・デュアルバンド同時接続(5GHzと2.4GHzを同時に接続)できるので、中継しても通信速度が遅くならずに高速

・GigaLANポートがあるので、有線LANでも高速で接続できる

・パーソナルモードで中継先を別ネットワークとして作ることができる

 

SSID

中継機の設置が終わると、中継機には親機のSSIDがそのまま引き継がれます。
そのため、子機(PC・スマホなど)では何も設定をしなくても、中継機につながり便利です。

ただ、これだと親機につながっているのか、中継機につながっているのかがわかりません。意図的に中継機につなぎたい場合は、中継機専用のSSIDがあるので、そちらにつなげばOKです。

なお、親機と中継機のうち電波の強い方に自動的につながるというわけではなく、いったん中継機につながると親機のそばに移動しても中継機につながったままになるので、つなぎ変えたい場合はSSIDを選びなおす必要があります。

 

実際に使用してみて

リビング入口のコンセントに設置しました。
親機からは間にクローゼット、壁、扉などありますが、直線距離は5mくらいです。

家全体での位置は、家のちょうど中心あたりです。

電波状況が改善されて、家のどこでも安定して無線LANがつながるようになりました。

 

親機と中継機を5GHzでつないでいるので、電子レンジの影響はまったくなくなり、突然通信できなくなるということがなくなりストレスが減りました。

実は、親機と中継機を5GHzでつないで、中継機と子機(スマホ、PCなど)も5GHzでつなぐと、WEX-1166DHP の機能のひとつであるデュアルバンド同時接続が使えず、速度は落ちてしまいます。

ただ、もともと5GHzのIEEE802.11acは高速なので速度が落ちても十分許容範囲なのと、5GHzは電波干渉の影響が少なく安定していることから、このような設定にしています。

2015年製のテレビなど、5GHzに対応していない機器については、中継機と2.4GHzのIEEE802.11nでつないでおり、Huluの動画など問題なく見れています。こちらではデュアルバンド同時接続の機能が生きて、速度低下なしでつながっているはずです。

 

まとめ

無線LANの環境改善に無線LANの中継器を導入しました。

通信の間に機械を挟むことにより、不安定になる要因が増えるかなとも思ったのですが、そんなことはなく、無線LANがつながらない、不安定になるということがなくなり、快適になりました。

無線LANの環境を改善したいと思っている方のご参考になれば。

 

【今日の1曲】

歩く / 安藤裕子

早朝のウォーキングで朝日を見たときに、イヤホンでこの曲が流れてきました。
その時の気持ちに歌詞がぴったり来ました。