MFクラウドのExcelの取引明細。使いづらいので加工して使いましょう。

MFクラウド会計では、現金取引の入力はExcelで行うのがおすすめという記事を書きました。
MFクラウド会計。現金取引はExcelで入力するのがおすすめです。

この記事で書いたように、MFクラウド会計ではExcelのテンプレートが用意されているので、それに入力すればよいのですが、そのままでは効率が悪いです。
入力するセルをマウスや矢印キーで選んだり、日本語入力の切り替えを行ったり…。

このテンプレートに少し手を加えることで、入力効率を上げることができます。
具体的にはTABキーを押すだけで入力欄を順に移動し、日本語入力が自動で切り替わるように設定します。
ひと手間掛けるだけで、入力効率が上がるので、最初にやっておきましょう。

 

シートの保護を解除する

MFクラウド

これがMFクラウドのExcelのテンプレートです。
最初はシートの保護がかかっており、設定に変更を加えることができないので、これを解除します。

 

MFクラウド エクセル

「校閲」→「シート保護の解除」で解除できます。

 

データの入力規則の設定

「日付」、「借方(入金)」、「貸方(出金)」、これらの欄には、数字を入力します。
一方、「摘要」には日本語を入力することが多いです。

「摘要」を入力するときには日本語入力をオンにして、それ以外のときは日本語入力をオフにするという切り替えをするのは、地味に面倒です。
自動で日本語入力のオン・オフが切り替わるように設定しましょう。

Excelには「入力規則」という機能があります。
この「入力規則」を使うと特定のセルに入力する際に、日本語入力のオン・オフが自動で切り替わるように設定できます。

今回は「摘要」欄に対して、自動で日本語入力がオンになるように設定します。

設定手順

「摘要」のセルD列~G列を選択します。
「データ」→「データの入力規則」を選択します。

MFクラウド エクセル

データの入力規則のダイアログで、「日本語入力」タブを選択し、日本語入力の「オン」を選択します。

これで「摘要」欄を入力する際は、自動的に日本語入力がオンになり、その他の欄を入力する際には自動的にオフになるので、切り替える手間がなくなります。

 

入力するセル以外にはカーソルが移動しないようにする

このMFクラウドのテンプレート、入力するのは「日付」から「貸方」までのセルだけなので、これらのセルの間だけをカーソルが移動するように設定します。
入力をしない余計なセルにはカーソルが移動しないようにするということですね。
このように設定するとTABキーを押していくだけで、次の入力欄にカーソルが移動していき、マウスや矢印キーで入力するセルを選び直すという手間がなくなります。

この設定を行うには、Excelの次のふたつの機能を使います。

  • セルのロック
  • シートの保護

セルのロックは、シートの保護をかけた際に、保護がかかるかどうかをセルごとに指定する機能です。
セルのロックを外しておくと、シートの保護をかけた際も、そのセルにはシートの保護がかかりません。

なので、まず「日付」から「貸方」欄までは、セルのロックを外しておいて、そのあとシートの保護をかければ、「日付」から「貸方」欄までは入力ができ、それ以外は入力ができなくなります。

設定手順

MFクラウドのExcelテンプレートは、初期状態ではよくわからないセルにロックがかかったり、ロックがかかっていなかったりします。
そのため、まずシート全体のセルにロックを設定します。

 

MFクラウド エクセル

セル全体を選択します。
セル全体を選択する方法は、A列と1行目の間の左上の部分を指定するか、ショートカット[Ctrl]+[A]です。

セルの書式設定を開きます。
セルの書式設定は、右クリックまたはショートカット[Ctrl]+[1]です。
「保護」のタブを選び、「ロック」にチェックが入るように選択→「OK」

これで、シートのセル全部にロックの設定がされました。

 

次に入力を行うセルである「日付」から「貸方」の列だけ、ロックを外します。

MFクラウド エクセル

B列からI列だけを選択し、セルの書式設定を開きます。
「保護」のタブを選び、今度は「ロック」のチェックを外します。

これで、シートの中で「日付」から「貸方」までのロックが外れました。

 

最後にシートの保護をかけます。

MFクラウド エクセル

「校閲」タブを選び「シートの保護」を選びます。

MFクラウド エクセル

「シートの保護」ダイアログが表示されます。

デフォルトでは「ロックされたセル範囲の選択」にチェックがついているので、これを外します。
これを外さないと、ロックされたセルも、ロックされていないセルも選択できてしまいます。

パスワードの設定はしなくても問題ありません。
パスワードを設定すると、シートの保護の解除にパスワードが必要になります。

最後にOKを押し、ダイアログを閉じると、シートに保護がかかります。

これで入力を行う「日付」から「貸方」以外のセルにはカーソルが移動しなくなります。

 

まとめ

以上の設定を行うと、「日付」の入力を行い、TABキーを押していくと、「摘要」「貸方」「借方」と順にカーソルが移動するようになります。

1行入力が完了し、さらにTABキーを押すと、次の行の「日付」欄へカーソルが移動するので、また順にTABキーでセルの移動をしながら入力していきます。
Tマウスで次に入力するセルを選んだり、カーソルキーで移動する必要がなくなります。
セルの移動はTABキーだけで済ませることができます。

「摘要」欄では自動的に日本語入力がオンになり、それ以外ではオフになります。
日本語入力切替のわずらわしさがなくなります。

あとは、シートの「借方」「貸方」という表記がわかりづらい場合は、「入金」「出金」と変更しておきましょう。

ちょっとしたことですが、最初に設定しておくと、入力効率があがるので、ぜひやっておきましょう。